2011年10月24日月曜日

#5 Mtg Xinjiang Uyghur Autonomous Region

第5回 遥かなるシルクロード ウイグル料理
(新疆ウイグル自治区)
Oct. 19, 2011.
<<CFLT does not represent any political claim on Xinjiang Uyghur Autonomous Region. However, we certainly appreciate the diversity of culture, race, and food as well as the dignity and the human rights of indigenous people. 熱中賞の会は、ウイグル自治区に関する如何なる政治的意思を持ち合わせません。しかしながら、我々は、文化、人種、食の多様性、そして、原住民の尊厳と人権について尊重することは確かです。>>
1周年を迎えた熱中賞の会。第1回目、雲南省というややマイナーな地域から出発した我々が一周年記念に選んだのは新疆ウイグル自治区の料理を扱う「シルクロードタリムウイグルレストラン」。中国各地方の料理を点として結んでいき、面としての中国料理を捉えるという我々の目的を再確認するような選択となった。
一皿目はピントザ・ハミセイ(春雨と人参のサラダ)。サラダとは言うものの一旦炒めてある。油分と香酢の組み合わせが、初めて食したにもかかわらず不思議と現地っぽさを感じさせる。

ランプン(ウイグル風クズキリ)。日本のクズキリは黄粉と黒蜜が定番だが、ここではご覧の通り辛味と酸味を利かせた味付けに。刺激のある調味料の中から、ウイグル風クズキリの素朴さがひっそり顔を出すような味だ。(←どんな味だ!)
ウイグルでは先祖崇拝の習慣があり、この店も例に漏れず、今は無きオーナー:クリス氏の写真が店の中央に掲示されている。(←この文章はフィクションです。)
シシカワプ(羊の串焼き)。ケバブとかカバブとかカワプとか…国によって呼び名は微妙に異なるこの料理。香の強い羊がスパイスの香りをどっしりと受け止める。柏戸‐大鵬、がっぷり四つで組んだ!


イケメン店長のスラジディンケリム氏。シルクロード時代より厳しい砂漠環境で生きる人々の活力源として用いられてきた砂漠人参=カンカ。その効能について熱く語る。「これを煎じてお茶にしていたお爺さん100歳にして6人の子を…」。男性陣の目はもうカンカに釘付け。
シェフのグプルジャン氏。中国国家労働社会保障部認定の調理師資格と甘いスマイルを持ち合わせた凄腕のシェフだ。
トホカワプ(ウイグル風焼き鳥)。羊に比べ鶏の方が味が淡白な分、スパイスの香がダイレクトに感じられる。上手投げ~上手投げで朝青龍。
餃子か、小龍包か、いやカワマンタだ!中身は意外にもカボチャ。そしてそのカボチャの甘味をスパイスが引き立てているのもこれまた意外。そして何とこれが上海に伝わり小龍包になったとか…。
べレンゲコルミス(じゃがいもの細切り酢炒め)。中国のどの地方でも食されているじゃがいもの細切り炒め。ウイグルにもありました…そんな感じです。


ダーン!ダーン!ダーン!…ラグメンは世界一激しい手打ち麺だと思います。どのくらいか分からないって?それは見て聴いて確かめてよ。

笑顔で自家製のカンカリキュールを注ぐスラジディンケリム氏。今夜は眠れぬ夜になりそうな予感。
スユックアシ(ウイグル風タンメン)。タンメンと名乗りながらも短く千切られた麺の入ったスープといった感じ。サンラー湯にも南インド料理のラッサムにも味が似ている。



〆のデザートはケティク(ヨーグルト)。棗やレーズン、胡桃などがトッピングされ、見た目も可愛い。そして何より盛り付けをしてくれた3人の留学生のお姉さんが……少々カンカが回ってきたようだ…。