2010年10月9日土曜日

the inaugural gala was great success!!!

前菜の盛り合せ。牛の第2の胃であるハチノスが乙。その食感を残しつつ、嫌な味が一つもしない。このまま逃げ切りかと思われるようなスタートダッシュで幕を開けた熱中賞の会~雲南編~(文章:会長エバラ/写真:副会長ノリタケ)
そうそう、こいつが本日のメニュー。シェフ王氏が我ら熱中賞の会のために組んでくれた全11品。胸の高鳴りは中国のバス内をこだまする携帯音並だ。

食べる、喋る、食べる…。とにかく楽しくやるのが中華料理を食べる時のマナーだ(と私は信じている。)。


薬膳汽鍋鶏。トンガリの鍋が汽鍋と言い、トンガリ部分を通って上がってきた水蒸気が蓋にあたり、スープとして汽鍋内に溜まるという仕組み。澄んだスープの中に鶏の滋味が溶け出している。

雲南について熱く語る王氏。聞き入る人、無視して食べ続ける人、喋る人…この適当さが熱中賞の会の魅力。そしてさらに適当なのが王氏。実は黒龍江省出身(でも、もともと家族は雲南省とのこと)。
白玉芙蓉蝦。卵白の白を芙蓉の花の白さに例えた料理。やさしい餡の中から現れる蝦のぷりぷりした食感が何とも言えない。

大理回族涼拌羊肉。唐辛子を纏った羊肉。辛くて味が分からないなどと表現する人をしばしば見かけるが、この料理はその逆。辛さの中から羊肉の味わいが立ってくる感じ。雲南省が四川省に隣接していることを伺わせる一品だ。


千張肉。雲南省の省都、昆明を代表する料理。まるで千枚も張ってあるかのように薄くスライスされた豚ばら肉が漬け菜を包み込んでいる。肉そのものより、肉の旨みを吸った漬け菜が美味だ。

老婆洋芋。中国語の老婆は日本語のそれと異なり、「カミさん」的な妻を指す口語。その名の通り家庭を思わせるような素朴な味だ。

メニューに「?」とあった調理長お勧めの野菜料理。あえてノーコメント。


鱸魚雲南煮。直訳すると「スズキの雲南風煮つけ」だが、スズキ目のタイが用いられていた。

盛り上がりが最高潮に達したところで、六和液で乾杯。中国10大銘酒の一つに数えられる五糧液を作る酒造が製造する濃香型に分類される白酒(蒸留酒)だ。カーッと喉に焼け付くようなアルコールと穀物の甘味、エステル香がたまらない。